3年前のことですが、米国の『ライフ』誌が、21世紀を迎えるに当たって、数百人の専門家に、「この千年間で、最も重要な出来事は何か」というアンケートを取りました。その結果 、歴史上世界最大の出来事に、「ドイツ人グーテンベルグによる一四五五年の聖書印刷」が選ばれたそうです。選考した専門家は、その理由として、歴史への影響を挙げています。活版印刷技術そのものの起源は、中国や朝鮮のほうが古いのですが、グーテンベルグの技術が宗教改革を刺激し、聖書の普及で読み書きの能力が大衆まで広がり、人類の情報改革の先駆となった訳です。

 「聖書の印刷が最大のニュース」など、日本人にとって分かりにくいことなのかも知れませんが、たとえそのことを意識してもしなくても、一四五五年以来、聖書は世界のベストセラーであり続けたということが現実です。また、世界中の何億人ものの人々によって愛読されていることも事実です。

 南太平洋のある島での話。ヤシの木陰で一人の土人が聖書を読んでいました。そこへ、神を信じない西洋人が通 り掛かり、「イギリスあたりでは、よほど時代おくれの者でなければ、そんな本を読まないよ」と言いました。すると、土人は顔を上げ、ニッと白い歯を見せながら、こう答えました。

 「しかし、私がこの本を読んでいればこそ、あなたは無事にここにおられるのですよ。私どもは人食い人種でしたが、キリストを信じてから、以前の悪習慣を捨てて、全く生まれ変わった人間となりました。もし私どもが聖書の教えを知らなかったら、今頃あなたは、私の腹の中にいることでしょう。」

 かの西洋人はぶるっと身震いしたまま、二の句もつけず、そのまま足早に立ち去って行ったということです。

 聖書は今も、人の人生を変えることのできる、神のみことばです。

 「預言は決して、人間の意志によってもたらされたのではなく、聖霊に動かされた人たちが、神からのことばを語ったのだからです」(ペテロ1・21)。

 「預言」とは、聖書全体のことです。聖書は、四〇人ほどの人々によって書かれましたが、彼らは自分たちの考えを勝手に書いたのではなく、聖霊によって導かれました。ですから、聖霊の働きのもとにあって人々が書いた聖書は、彼らの著作ではなく、神の著書なのです。

 また、聖書記者たちを導かれた聖霊は、その聖書を読む人々をも導いてくださいます。ですから聖書は、敬虔なな態度で読む人に真理を教え、その罪を戒めて悔い改めに導き、救いを与えることができるのです。

 「聖書はあなたに知恵を与えてキリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができるのです。聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です」(テモテ3・15〜16)。

 

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