1921年に、ポーランドの保守的なユダヤ人の家で生まれ育った女性は、2歳の時に家族と共にアメリカに移民し、やがて黒人の牧師と知り合い、結婚することになりました。相手がクリスチャンであること、しかも黒人であることで、家族からの猛反対に遭いましたが、女性は自分の決心を貫きました。すると、縁を切られ、死んだかのような扱いを受けたのです。想像を絶する心痛の中にあっても、女性は幸せな家庭を築き、12人の子供に恵まれます。しかし、黒人の父と白人の母を持つ子供たちも、やがて、「私は何者なのだろうか」と悩み始めます。お父さんほど肌が黒くないし、お母さんのように白い訳でもない。ある日、一人の子供が母親に尋ねました。

 「お母さん、僕は黒人なの?それとも、白人なの?」

 お母さんは答えました。

 「あなたは、黒人でもなければ、白人でもない。あなたは人間なんだ。とにかく、一生懸命に勉強して、立派な人間になりなさい。」

 そこで、子供は再び、母親に質問をぶつけました。

 「お母さん、神様の肌は、何色?」

 母親はしばらく考えてから、言いました。

 「神様の肌はね、ちょうど水のように、色がないの。」

 何という名答でしょうか。この母親の言うように、神の肌色はまさに、水のようです。神は白人ではないし、黒人でもありません。また、黄色人種でもありません。すべての人種を同じように愛され、平等に扱ってくださいます。聖書に書いてあるとおりです。

 「ユダヤ人もギリシヤ人もなく、奴隷も自由人もなく、男子も女子もありません。なぜなら、あなたがたはみな、キリスト・イエスにあって、一つだからです」(ガラテヤ書3章28節)。

 私たち人間はとかく、自分の人種や国籍や家の系図を重んじたり、誇ったり、それで優越感を持ったりしがちですが、そのプライドこそが、多くの争いの原因となっているのではないでしょうか。しかし、自分が神の前で罪人であることを悟り、キリストの十字架による赦しを体験する時に、肌色など、どうでもよくなります。十字架の前に立つなら、優越感が消え去り、憎しみの心も、打ち砕かれるのです。

 パウロは、長年、ユダヤ人と異邦人との間で続いていた争いが、キリストの十字架によって止んだ、と述べています。

 「ですから、思い出してください。あなたがたは、以前は肉において異邦人でした。すなわち、肉において人の手による、いわゆる割礼を持つ人々(注:ユダヤ人)からは、無割礼の人々と呼ばれる者であって、そのころのあなたがたは、キリストから離れ、イスラエルの国から除外され、約束の契約については他国人であり、この世にあって望みもなく、神もない人たちでした。しかし、以前は遠く離れていたあなたがたも、今ではキリスト・イエスの中にあることにより、キリストの血によって近い者とされたのです。キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です。・・・敵意は十字架によって葬り去られました」(エペソ書2章11節〜16節)。

 あなたも、キリストの十字架の前に立ち、「私の罪をお赦しください」と祈りませんか。きっと、肌色の違う人に対する見方が変わるはずです。

 

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