あるアメリカ人女性の話ですが、十二歳の時からヘビー・スモーカーだった彼女は、四十五歳になってついに、乳癌になってしまいました。八カ月間、科学療法を受けましたが、その間、ずっと煙草を吸い続けました。経済的に苦しくなっても、煙草だけを切らさないように工夫しました。しかし、ご主人に離婚されて、生活費ももらえない状況の中で、もう限界に達してしまい、鬱になってしまったのです。そのような状態で、クリスマスを迎えました。彼女の家では、クリスマス・プレゼントの交換をすると共に、一人一人がイエス様に何かのプレゼントをするという習慣がありました。それはつまり、何か良いことをする、という約束です。クリスマスの日の朝、二人の小さい子供が彼女のベッドのところに来て、聞きました。

 「お母さん、今年は何をイエス様にプレゼントするの?」

 しかし、精神的にも肉体的にも疲れ果てていた彼女は、「何もない」と答えました。すると、落胆した子供は、泣きそうになりました。かわいそうなことをしてしまったと思って、次の瞬間、彼女は「そうだ。イエス様に私の煙草をあげよう」と言ってしまったのです。子供たちは大喜びで、家中にあった煙草、ライター、灰皿を集めて、ごみ袋に放り込みました。女性は、深く考えずに約束したことを後悔し始めました。

 「三十年以上、煙草を手放したことのない私が、きっぱりと煙草がやめられる訳がない。でも、子供に約束したことを守らない訳にもいかない。どうしよう。」

 彼女はワラをもつかむ思いで、イエス様に祈りました。

 「主よ、煙草がやめられるように、どうか、助けてください。」

 すぐに、心に平安が来ました。また不思議なことに、煙草を吸いたいという思いがなくなったのです。煙草を吸っている人を見かけると、祈りました。

 「主よ、私が煙草をやめられるようにしてくださって、感謝します。あの人もやめられるように助けてあげてください。」

 もう、七年、経ちますが、彼女はあのクリスマスの朝から、一本も煙草を吸っていないのです。  今年も、日本各地で、クリスマスを祝う準備がなされています。クリスマス・ツリーが飾られ、クリスマスの歌が流れ、プレゼント交換が行われる訳ですが、果 たして、どれくらいの人々がクリスマスの真の意味を知っているのでしょうか。「クリスマス」とは、「キリストの礼拝」という意味です。つまり、イエス・キリストが救い主として誕生されたことをお祝いし、キリストを礼拝する日なのです。

 キリストの誕生後、星に導かれて、ついに救い主に出会った東方の博士たちは、「母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた」とあります(マタイの福音書二章一一節)。こうして、クリスマス本来の、正しい祝い方は、キリストを拝み、キリストに贈り物を捧げることです。

 あなたは今年のクリスマス、イエス・キリストに何を捧げますか。まず、自分の心を明け渡してはどうでしょうか。

 「主イエス様、私の心にお入りください。私の罪を赦してくださり、正しく、清く生きられる者としてください。」

 もし、あなたがこのように祈るなら、きっと人生が大きく変わるでしょう。



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