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1912年4月15日に、その処女航海の途中で沈没して、世界中の人々に計り知れないほどの衝撃を与えたタイタニック号。不沈船、自然の脅威に屈しない船とされていたこの大客船は、「海上に浮かぶ町」と呼ばれていました。タイタニック号の安全説は、幾つかの科学的根拠に基ついていました。まず、船首から船尾にかけて150の水密隔壁が設けられ、船体強度が高められていました。水密隔壁は、船が深刻なダメージを受けた場合でも浮力を確保するためのものでした。さらに、タイタニック号には、新式の水中電気音声信号システムが装備され、マルコ二ー社が開発した船上無線室も設置されていました。それまでの船旅には、「船舶の孤立化」問題による不安が付きまとっていました。いったん外洋に出ると他の世界と遮断されることになり、陸上と連絡を取る手段は一切ありませんでした。しかし、無線の設置により、このような不安が完全に解消されたのです。タイタニック号の「不沈神話」のもうひとつの要因は、エドワード・スミス船長の存在でした。64歳になるスミス船長は、船会社からも、乗客からも絶大な信頼を得ていました。それは、船長としての長いキャリアの中で、困難に直面しても、常に冷静な対処をしていたからです。
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