この間、あるラジオのトーク番組の中で、一人の科学者が人間の遺伝子について話していました。人間の遺伝子には様々な情報が書き込まれており、最近になって、その情報を読み取ることができるようになったそうですが、驚くべきことに、人間の遺伝子は九八パーセントまで、皆、同じだと言うのです。わずかに二パーセントの違いで、性格や才能が異なって来るということです。あと、遺伝子がオン状態になっているか、オフ状態になっているかで、差が出るのだそうです。どうやら、私たちは普段、オフ状態になっている遺伝子が多いようですが、いわゆる火事場のバカ力で重いものを持ち上げようとするような場合、それは、ある遺伝子がオンの状態になっているということだそうです。
 トーク番組の中で、司会者が「しかし、遺伝子の情報を読み取れるようになったということは、凄いことですねー」と言いました。すると、科学者はこう言ったのです。

 「いやー、もっと凄いのは、最初から遺伝子に情報が書き込まれていたということですよ。つまり、書き込んだ方がいるということですね。」

 「それは、どなたですか」と司会者が聞くと、しばらく沈黙がありましたが、結局、神様しかいないだろうということになったのです。

 旧約聖書の詩篇に、人間の遺伝子と何らかの関係がありそうな箇所があります。

 「あなたにとっては、やみも暗くなく、夜は昼のように明るいのです。暗やみも光も同じことです。それはあなたが私の内蔵を造り、母の胎のうちで私を組み立てられたからです。私は感謝します。あなたは私に、奇しいことをなさって恐ろしいほどです。私のたましいは、それをよく知っています。私がひそかに造られ、地の深い所で仕組まれたとき、私の骨組みはあなたに隠れてはいませんでした。あなたの目は胎児の私を見られ、あなたの書物にすべてが、書きしるされました。私のために作られた日々が、しかも、その一日もないうちに」(139篇14−16節)。

 私たちの生まれる前から、私たちのすべてが、神の書に書きしるされていました。厳密に言えば、「あなたの書」は天にある記録書でしょうが、天で私たちをデザインし、人生の計画を立ててくださった神が、その情報を私たちの一つ一つの遺伝子に書き込んでくださったとしても、不思議ではありません。神は、ご自分の作品である人間を、ご自分の栄光のために、ご自分のみこころのままに導き、生かそうとしておられます。しかし、私たち人間は、ロボットではありません。神の計画を受け入れる自由もあれば、それを拒む自由もあります。言い換えるなら、神から与えられた遺伝子をオフ状態にすることも、オン状態にすることもできるのですが、製造者のマニュアルどおりに使って初めて電化製品がフルに活用されるように、神の作品である私たちも、創造者の意図に従って生きる時にこそ、与えられた才能を十分に用いることができるのです。

 あなたの遺伝子はオン状態になっていますか。神があなたをご覧になる時に、「もったいないなー」と言われてしまう可能性はないのでしょうか。詩篇にあるように、あなたのために「作られた日々」がまだ続いています。「神様、今日、あなたの計画のとおりに私を導いてください」と祈りませんか。

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