都内の食堂の外に置かれた鳥籠の中から、九官鳥がはっきりとした言葉で、通り掛かる人々に話しかけていました。

 「いらっしゃいませ。」
 「お〜い。」
 「焼酎。」

 かなり、店の繁盛に貢献しているようです。ちなみに、バイクのエンジンの音も、真似できます。

 先日のテレビ番組のことですが、家内と一緒に笑いながら、「九官鳥って、面白いよね。一度、飼ってみたいね。どうやって、人間の言葉を覚えるんだろうね。わざわざ教えなくても、多分、周りの人間が普段の日常生活の中で喋っている言葉を聞いて、自然に覚えるんだろううね」という話になりました。

 次の日の朝のことです。寒さに震えながら、家内と共に布団から起き上がって、次の会話を交わしました。

 「この頃、朝、起きるのが辛いね〜。」
 「辛いね〜。」

 その時、ハッと気が付きました。もしも、我が家で九官鳥を飼うことになったら、どんな言葉を覚えるのだろうか。「辛いね」、「大変だ」、「疲れた〜」、「どうしよう」というような否定的な言葉だろうか。お客さんを我が家に招待することができなくなるかも知れない、とも思いました。九官鳥が家族生活の実態をばらしてしまう恐れがあるからです。

 もしいずれ、九官鳥を飼うことになったなら、是非、次のような言葉を覚えさせたいと思っています。

 「アーメン。」
 「感謝。」
 「ハレルヤ!」
 「何とかなるさ。」
 「心配するな。」
 「大丈夫。」

 言うまでもなく、九官鳥に覚えさせるためには、普段から、このような言葉を使うようにしなければなりませんが、九官鳥の問題を別にして、二〇〇八年はできるだけ、ポジティヴ(肯定的)な言葉を語り、明るい一年にしたいものです。

 二〇〇七年は、実に暗いニュースが多かったように思われます。特に目立ったのは、様々な虚偽や偽装による悪質な裏切り行為です。「ミート・ホープ事件」、耐震偽装事件、食べ物の製造日や消費期限を偽って再販売した事件などが続出しました。また、「天然温泉」だったはずのものが入浴剤入りの湯だったり、「天然物」と宣伝されていた生鮮食品が養殖であったりしました。これらのことのために、人々は何を信じたらよいか、分からなくなっています。しかし、人・会社・国家の言葉が信頼できなくなると、社会そのものが破壊の危機に瀕していると言えるのではないでしょうか。

 聖書には、こう書かれています。

 「ですから、あなたがたは偽りを捨て、おのおの隣人に対して真実を語りなさい。私たちはからだの一部分として互いにそれぞれのものだからです。・・・・・・悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。ただ、必要なとき、人の徳を養うのに役立つことばを話し、聞く人に恵みを与えなさい」(エペソ書四章二五、二九節)。

 このような聖書のみことばを実践するなら、現在の日本社会を特徴づける信頼失墜から立ち直ることができるようになります。家庭も、職場も、学校も明るくなります。また、九官鳥を飼っても、何の問題もないでしょう。

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