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■ものみの塔会長 死去
去る3月22日に、ものみの塔聖書冊子協会の第5代目の会長、ミルトン・ヘンシェル氏が死にました。82歳でした。ヘンシェル氏は1948年から正規開拓者となり、その後、ニューヨークのベテル本部で管理職を務めることになりました。1980年代(前半?)から統治体の成員となり、1992年12月30日に、会長に選任されました。同氏は世界各地で講演活動をし、多くの国の支部設立にも貢献しています。誰が次の会長に選ばれるか、まだ不明ですが、「イエス・マン」として組織の中で育った高齢の統治体成員の中から、強い指導力を発揮できる人間はいないでしょう。
■中国のキリスト教会を荒らす『東洋の稲妻』
今、『東洋の稲妻』(Eastern Lightning)という名のカルト教団が、中国のキリスト教会に多大なダメージを与えています。1989年に、Zhao
Weishanという中国人によって始められた当教団は、敬虔なクリスチャンを装った信者を教会に忍ばせ、布教活動を行っています。信頼関係を築いた後、牧師や信徒を集会に誘ったり、多額のお金で誘惑したりします。異性を使って、性的誘惑もするようです。それでも改心させることができない場合、拉致して洗脳したり、拷問したり、麻薬を飲ませたりすることも平然と行うという報告もあります。拉致されたクリスチャンの数は数千人、行方不明者も数百人いる模様です。『東洋の稲妻』は、マタイの福音書24章27節から取られた名称です。「人の子の来るのは、いなずまが東から出て、西にひらめくように、ちょうどそのように来るのです。」教団の主張によると、人類の歴史は三つの時代に分かれているそうです。律法の時代、恵みの時代、王国の時代です。今が「王国の時代」であり、もはや恵みが与えられることなどなく、ただ神の裁きを待つのみだ、というのです。また、1990年にキリストが再臨したと言っていますが、それが何と、中国人の女性だ、ということです。しかし、
「再臨のキリスト」の居場所を知る信者がいないようで、空想的人物である可能性が大きいと言えましょう。いずれにしても、「再臨のキリスト」を信じる者は、聖書を捨てるように強制されます。創立者のZhaoは2000年に、「宗教的迫害」を理由に、亡命者としてアメリカに渡っており、そこから指揮を執っているようです。信者数は既に、数百万人に上ると見られています。また、地方の共産党内の実力者を味方につけており、政治的影響も増しています。更に、シンガポールにある企業の経済的支援もあり、そのお金を使って、貧しい牧師たちを誘惑する訳です。これ以上、被害が広がらないように、『東洋の稲妻』の実態に関する情報が公開されること、また、中国の教会内で一層の健全な聖書教育が行われることが緊急課題です。
■ボストン・チャーチに改革?
1979年に、アメリカのマサチューセッツ州でキプ・マキーンによって設立された、いわゆる「ボストン・チャーチ」(正式名:インターナショナル・チャーチ・オブ・クライスト)において、大幅な改革が起こりつつあるようです。当教団は、マインド・コントロールに近い「弟子訓練」や排他性のゆえに、一般
のキリスト教会から「異端」、または「カルト」と見られていましたが、最近、幹部たちの中に教団の権威主義的な在り方に疑問を持つ人が現れ、悔い改めや組織の体質の改善を呼びかけています。そのうちの一人はヘンリー・クリートという人で、2月3日に論文をインターネットで発表しています。論文の中でクリート氏は特に、組織の権威主義、伝道実績に対するこだわり、指導者層の高慢、富に対する欲を指摘していますが、彼の悔い改めの呼びかけが、他の指導者たちにどれほど受け入れられているか、まだ不明です。もし、教団が基本的な変化を遂げることになれば、まさに画期的な出来事です。「カルトの悔い改め」は恐らく、歴史上、今回が初めてなのでしょう。
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