Cult News No.19

イラク戦争でエホバの証人の伝道者が復活?
『国際サイエントロジー、元信者勝訴』に対する反論

 

■イラク戦争でエホバの証人の伝道者が復活?
 ものみの塔聖書冊子協会発行の『わたしたちの王国宣教』の7月号に載っている「3月の奉仕報告」によると、今年3月の伝道者数は、前の月よりも1,131人も増えたそうです。また、補助開拓者(月々50時間、伝道のノルマを課せられる人)の数が一気に、9,535人から30,130人に激増しています。昨年の暮れより相当の減少傾向にあったエホバの証人でしたが、突然の挽回を果 たし、今年度の伝道者最高数を記録した訳です。これは、不活発になっていた多くの証人が息を吹き返して、再び、伝道活動を始めたことによる現象ですが、その直接的な要因は、3月に勃発したイラク戦争にあります。伝道の熱意を失っていた証人たちが、「ハルマゲドンが近い」と感じて、慌てて(?)復帰したのです。しかし、状況が落ち着いた今、彼らは「まだ先か」と肩を落としています。100年前から続いている、何とも奇妙なパターンです。

■『国際サイエントロジー、元信者勝訴』に対する反論
 先日、当ウェブ・サイトの「カルト関連ニュース No.06」に掲載された『国際サイエントロジー、元信者勝訴』の記事に対して、サイエントロジー東京の事務所より、「反論を載せてほしい」との要望がありました。以下に、問題の記事と、その反論を紹介しますが、これは元々、ジャパン・タイムズという英字新聞の2002年6月2日号に掲載されたもので(5月13日の新聞の中で裁判のニュースを報道している)、裁判の背景を要約したものだそうです。

 元の記事:国際サイエントロジー教会は、裁判ざたの多い宗教団体としてよく知られていますが、特に元信者のローレンス・ウォラーシャイムとの裁判の戦いは、22年間に及ぶもので、教会はそれに140万ドルもの費用を費やしています。ウォラーシャイムは、サイエントロジーのカウンセリングは有害で、それによって精神病が発生したとして、1980年に、カリフォルニア州ロサンゼルス地裁で損害賠償を求めました。サイエントロジーはこれに対して、無罪を主張し、一切の損害の支払いを拒否し続けましたが、5月9日に、ロサンゼルス最高裁において、ウォラーシャイムに867万ドル(約10億円)の小切手を手渡すことにしました。勝訴したウォラーシャイムは、「このカルトによって被害を受けている何十万もの人々が、アメリカ、ヨーロッパ、南米などにいます。今回の勝訴によって彼らが勇気付けられると思います」と述べています。

 サイエントロジーの反論:5月13日付のロイター通信(サンフランシスコ)の「サイエントロジストは元信者に対する精神侵害に、8千7百万ドル支払う。」のバックグラウンドに関して、コメントさせて頂きたいと思います。その裁判は20年余に及ぶものでした。ローレンス・ウォラーシェイムは、1980年、彼がサイエントロジー教会から追放された2カ月後に、チャーチ・オブ・サイエントロジー・カリフォルニアに対し訴訟を起こしました。1986年ウォラーシェイムに有利に下された最初の裁定(3千万ドルの損害賠償)は、ある心理学者の不合理な「専門家の理論」に基づいて下されたものでした。そしてその心理学者は、後に彼女の同輩協会である、米国心理学協会から絶縁されており、その時下された裁定は、後にカリフォルニア高等裁判所より「ばかげた不合理なもの」とされています。また、4つの裁判所が彼女が専門家として裁判で証言することを拒否しています。1988年9月、当時のカリフォルニア州知事のジョージ・デュクメジアンは上院法案No.1に署名しました。
  これは、州の上院議員によって詳述された、宗教の自由を脅かす下らない訴訟の急激な増加から教会や他の慈善グループを保護することを目的としていました。その法令の制定以来、宗教団体に対する損害賠償を要求する訴訟は、ある限られた特殊な状況下を除いて禁止されました。

   
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