Cult News No.22

エホバの証人国際大会でデモ行進

 

■エホバの証人国際大会でデモ行進
 まさに、ゴリヤテに立ち向かうダビデの心境でした。「神に栄光」というバッジをつけた何千、何万人ものエホバの証人が、国際大会の会場を目指して、新横浜駅からぞくぞくと歩いて来ました。プラカードとチラシをもって彼らを待ち受ける私たちは、わずか五人でした。「私たちのやろうとしていることに、果 たして意味があるのだろうか」という疑問や恐れの思いを押さえながら、プラカードを高く掲げました。用意したプラカードには、次のような言葉が日本語と英語で書かれていました。

「神の栄光か、組織の栄光か」
「兄弟愛による一致か、独裁支配によるマインド・コントロールか」
「救いは組織ではなく、キリストにあります」
「あなたの会衆には、真の愛がありますか」
「あなたも、疲れていませんか」
「次の終末預言(ハルマゲドン)は、いつですか」
「エホバの証人、北朝鮮、全体主義」
「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです−イエス・キリスト」
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい−イエス・キリスト」

 私たちの前を通り過ぎるエホバの証人の反応は多種多様でした。苦笑いをする人、激しく首を横に振る人、顔を帽子や日傘で隠す人、静かにうなずく人、私たちを睨みつける人、無視する人と実に様々でしたが、半分以上の人がプラカードを見たと思われます。意外に効果 的なアプローチだと気付いた私たちは、恐れが喜びに変わりました。

 会場に向かって行く証人たちを観察して、幾つかのことを思いました。まず、「疲れた顔をしている人が多い」ということです。特に、さえない顔をしていたのは、子供たちです。言うまでもなく、親は学校を休ませて、反強制的に子供を大会に連れて行きます。次に驚いたのは、髪の毛を染めている人が何人もいた、ということです。かなり大胆な髪形(茶色と黄色のツートーン)をしている二〇代の男性もいました。共にプラカードを掲げていた元証人は、「私が証人だった頃、考えられないことでした」と首を傾げていました。

 横浜の大会は、10月16日から19日まで続きましたが、15カ国の国から、7万人も集まったと、組織は発表しています。4日間のプログラムの中に、「献身にふさわしい生き方は神の栄光となる」、「多くの実を結びつづけてエホバの栄光を表わす」などの講演がありましたが、3日目の午後に、「いわれなく憎まれる」と、「よその者たちの声に用心する」という話もなされたようです。参加者たちの中に、私たちの顔を思い浮かべながら、うなずく人もいたでしょうが、ものみの塔の厳しい情報統制に疑問を感じた人もいたはずです。

 また、プログラムの中で興味を引いたのは、2日目に「アルコール乱用のわなを避ける」と、「疲れても疲れ果 てることはない」の講演が予定されていたことです。ものみの塔協会において、信者のアルコール問題も、疲労問題も、深刻になっていることでしょう。 10月23日より26日まで、今度は、さいたまスーパーアリーナで、同じプログラムによる国際大会が開催されました。横浜の大会と同様に、私たちは最初の2日間だけ反対活動を行いましたが、横浜と同様、会場に到着して、プラカードを出した途端、組織からマークされました。何人もの「通 行人」に写真やビデオを撮られました。最後に、すぐそばで隠し撮りをしようとする人まで現れたので、私はエホバの証人の案内係のところに寄って、次のような会話を展開しました。

「しかし、無断で写真やビデオを撮ったりして、北朝鮮なみですね。」
「あなたは、北朝鮮の方ですか。」
「北朝鮮の人間に見えるでしょうか。」
「私は人の顔を見ても、どこの国の方か分かりません。」
「テレビや新聞で北朝鮮のことを報道しているでしょう。厳しい情報統制が敷かれて、人が少しでも反対意見を言おうものなら、徹底的に弾圧を受ける。ものみの塔も、体質がそっくりじゃないですか。」
「・・・・・・・」

 国際大会と宣伝されていた割りには、外国人の姿はそれほど目立ちませんでしたが、会場に向かう、あるアメリカ人の証人が、私たちのプラカードを見て、英語で仲間につぶやきました。
 「いやー、驚いた。まさか、日本でもやっているとは思ってもみなかったね。」
 大会の宣伝ビラには、「エホバ神とみ子イエス・キリストに対する信仰を持っていれば、人々は国や民族や人種などの背景にかかわらず一致できることが示される」と書かれていましたが、このような国際大会は、組織の成長が鈍っている国や地域のエホバの証人を「励ます」ための最後の手段です。果 たして、どれほどの効果が出るのでしょうか。

   
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