Cult News No.49

『摂理』脱会者が語る:カルト救出セミナー
マインド・コントロール認定
中国での初のカルト問題セミナー

 

■ 『摂理』脱会者が語る:カルト救出セミナー
 2月12日、上馬キリスト教会において、第16回カルト救出全国セミナーが開催されました。60人ほどの参加者のうち、半分以上がカルトの元信者か、被害者家族でした。最初に、高山正治師(真理のみことば伝道協会岡山支部代表)により、『摂理』という団体の実態が報告されました。1980年に、統一協会の元信者、鄭明折(チョン・ミョン・ソク)によって設立された『摂理』は、日本の様々な大学で宗教職を隠しながら、若者に働きかけています。特に、スポーツや文化活動などのサークルを通して勧誘し、「30講論」と呼ばれる教理の学びへと導いていきます。一切、証拠を残さないようにするため、勧誘マニュアルや教理本などは存在しません。そのため、信者に対する説得は非常に難しく、脱会者が講義を受けている間にとったノートやメモに頼らなければならないと高山師は指摘しています。また、『摂理』の魅力について、元メンバーたちは、「『30講論』に聖書を比喩的に解説する部分が多いが、比喩の謎解きで聖書が分かるようになること」、「使徒たちの働きのように新しい時代を作っているというビジョン」、「一人一人の個性で輝きなさいと言われたこと」、「常に一対一で接し、私に興味を示し私の人生を考えてくれるスタッフの存在」などの点を挙げました。午後からは、ジャン・ドウゲン師から、『聖神中央教会』の実態に関する報告が行われました。人々が引き寄せられた理由は、様々な奇跡が起こり、日本のリバイバルのために任命された教会であると宣言したり、神の家族としての結束を重視した点にあり、脱会後の課題としては、経済の建て直し、平凡な日常を受け止めること、恐れ・義務感・罪悪感から出ることだとドウゲン師は指摘しました。

■ マインド・コントロール認定
 栃木県那須町のCD制作会社「ホームオブハート」が開催した自己開発セミナーに参加した女性(38歳)が、マインド・コントロールされて多額の金銭を支払わせられたとして、同社に損害賠償を求めた訴訟の判決が、2月26日、東京地裁でありました。野山宏裁判長は、「原告にマインド・コントロールを施し、指示どおりに所持金や借入金を支払う人間に改造した。他人をマインド・コントロールされた状態に陥れるのは社会通念上、許されない違法行為だ」と述べ、約1540万円の支払いを命じました。判決によると、女性は2002年8月、「ホームオブハート」の自己開発セミナーに参加しましたが、その後、スタッフなどから「セミナーをやめると地獄のような人生を送ることになる」と言われたり、長時間、罵倒されたりしてマインド・コントロールを施され、2003年1月までにセミナー参加費など1200万円以上を支払い続けました。一方、「ホームオブハート」の弁護士は、「マインド・コントロールの事実はない」として、控訴する方針です。

■ 中国での初のカルト問題セミナー
 3月3日から7日にかけて、ウィリアム・ウッドは中国の神学生70人のために、カルト、異端、マインド・コントロール等に関する講義を行いました。学生たちはほとんど、教養を受けておらず、とても貧しいです。全く暖房設備のないセンター(古い工場)の広い部屋で、コンクリートの上に薄いパッドを敷いて寝泊まりし、食事も質素ですが、一人一人には喜びがありました。また、大きなビジョンを持っています。中国人は北朝鮮に自由に出入りができます。また、中東の国々でも歓迎されます。ですから、学生たちは、欧米人がなかなか行かれないイスラム教の国々に、宣教師として派遣されるための準備をしているのです。すべての授業が終わった後、学生たちに向かって、「皆さんにお教えしたことは、中国の教会にとって必要だと思いますか」と質問したところ、全員、声をそろえて、「アーメン!とても大切なことです!」と大きな声で答えてくれました。興味深いことに、エホバの証人に出会ったことのある学生は、一人もいませんでしたが、中国生まれのカルト『東洋の稲妻』があることは噂で聞いていました。マインド・コントロールの話や、宗教における権威主義の問題のことは、重要なこととして、興味をもって聞いていたし、またよく理解できたようです。

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