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「使徒パウロ」からの獄中書簡?
京都の聖神中央教会の牧師で、教会の少女たち十数人に性的虐待をした罪で二〇年の実刑判決を受けて今も刑務所に服役中の永田保は、未だに反省の色を見せていないようです。自らを「使徒」と名乗り、毎月、教会に残った信者のために、『幸福への道しるべ』というニュースレターを発行しています。どうやら、これらのニュースレターを、使徒パウロの獄中書簡と同じようなものだと位置付けたいようです。つまり、「私は使徒パウロと同じように、信仰のために迫害を受けています」と主張している訳ですが、その「獄中書簡」の中身は、呆れるほどひどいものです。例えば、二〇〇六年八月号のレターには、「教会を潰すことを目的とした、今回の出来事は」というくだりがありますが、自らの罪によって刑務所に入れられたことを、全く認めようとしません。また、二〇〇七年七月号の『幸福への道しるべ』の中で、迫害に耐えて教会に残った人々は「幸いで祝福された者」だが、自分を訴えた人間は「滅びる」、「彼らには救いが無い」、「彼らには神の怒りの裁きだけが待つ人生である」と言うのです。果たして、彼の『獄中書簡』は、どれほどの影響力を発揮するのでしょうか。
■ 再びエホバの証人の集団離脱か
過去に、少なくとも二回、日本でエホバの証人からの集団離脱が起きています。一九八五年に、北海道にある会衆の長老が組織の教理に疑問を持ち始め、そのことに関する質問状を支部に送ったために排斥になり、彼に同情した六〇人ほどの信者が脱会しています。また、一九八八年に神戸市にある会衆においても、四〇人以上の離脱者が出ました。そして今現在、埼玉県のある会衆が組織の方針に不満を抱き、揺れ動いています。
問題の発端は、三年前に逆上ります。一人の研究生(夫は伝道者)が妊娠し、胎児に異常があることが分かりました。治療法として速やかな輸血が勧められましたが、「進歩的な研究生」であった女性は、「輸血を拒否すべし」というものみの塔の教えを守りたいと思い、長老に相談して医療連絡委員会(無輸血治療・手術の誓約など、法的面から信者を補完する組織)の助けを求めました。ところが、「研究生だから」という理由で断られた、というのです。伝道者の夫の子供でもある、と訴えると、一度は「協力する」と言ってもらったのに、後で「やはり協力できない」と突き放されてしまいました。最終的に、無輸血手術対応の病院を探している間に時間が経ち、胎児は亡くなってしまったのです。
子供を亡くされた夫妻は、命にかかわる問題であるのに、誠実に対応してくれず、ころころ方針を変える組織に対して、大きな疑問を感じ始めました。そこで、日本支部に説明を求めると、長老からは「僭越な行為だ。あなたがたはサタン的な分裂精神の背教者だ」と烙印を押されてしまった、というのです。今現在、二人は伝道活動、及び、集会への参加を止めていますが、まだ、正式に断絶の手続きをしていません。いわゆる、「不活発なエホバの証人」となっていますが、会衆の中から、二人の訴えに同情する信者が二〇人あまり、現れています。その中に、「奉仕の僕」をしていた男性とその奥さんがいます。二人は、インターネット等を通して、組織の矛盾や欺瞞をはっきりと理解できるようになりました。特に奥さんは、エルサレムが陥落したと組織が主張する紀元前六〇七年について徹底的に調べて、聖書の観点からも、世界史の観点からも完全に論破し、そのことを証明する立派な資料(年代表)を作っています。
夫妻は、一人でも多くのエホバの証人が間違いに気付いて救われるように、今後も、自分達の体験を語っていきたいと、大きなビジョンを掲げています。
Cult News No.54
■「使徒パウロ」からの獄中書簡?
■再びエホバの証人の集団離脱か
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